イタリア国内の移動は鉄道が便利だ。そこで、トマスクックの時刻表は欠かせない。現地でも周辺移動用の時刻表は入手できるけれど、広域の線路や駅の名前まで入っているのはトマスクックの時刻表しかない。日本でも入手できるので、あらかじめ予習しておくと現地でまごつかずに済む。
基本的に日本とほぼ同じと考えていい。とはいえ、日本だって北海道と沖縄では気候が異なる。そこで、こう考えよう。イタリアの夏は沖縄並みに暑く、イタリアの冬は北海道並みに寒い、と。こう思って服装を用意していけば対応できる。
世界遺産登録は1987年。ピサの斜塔などがあるドゥオモ広場が登録された。
かつて4大貿易都市の1つとして栄えた。ピサの斜塔や大聖堂は1053年から1272年に建設されたキリスト教の建築である。
世界遺産登録は1982年。フィレンツェ中心部が歴史地区として認められた。
主な場所は徒歩圏内にあるので、ゆっくり散歩しながら楽しむのがオススメ。
フィレンツェには美術館が多い。ボッティチェリの「プリマベーラ」(春)はウフィツィ美術館にある。フラ・アンジェリコの「受胎告知」はサン・マルコ美術館にある。ミケランジェロの「ダビデ」像はアカデミア美術館だ。このほか、5つの美術館が入るピッティ宮殿やドゥオモ美術館などがある。
ヴォッキオ橋は1350年ごろの建設。第2次世界大戦での爆撃を免れたラッキーな橋である。現在は金細工や貴金属の店が建ち並び、その上は回廊になっている。独特の建築物だ。
敵を待ち構える力強い裸体の男性像で知られるミケランジェロの「ダビデ」像はかつてフィレンツェのシンボルとして、パラッツォ・ベッキオ前の広場に設置されていた。現在はアカデミア美術館に収容されている。
サンタ・クローチェ教会にはミケランジェロやロッシーニ、マキャベリなどの墓があることで知られる。
世界遺産登録は1987年。
イタリア語で「ベネチア」、英語で「ベニス」と読む。周囲が約11キロの島である。
120の島で構成され、177の運河が走り、400もの橋がかかっている。
建物の老朽化のほか、地球温暖化の影響で水害が多発している。
ベネチアのランドマークとも言うべきサン・マルコ寺院は、聖マルコの遺体を収容するための寺院である。9世紀にエジプトから運ばれたそうなので、本当に歴史のある寺院だ。
サン・マルコ寺院に比肩すべき見どころはアカデミア美術館だろう。ティティアーノの「ピエタ」などは一見の価値がある。
ベネチアのカーニバルが2月ごろに行われる。サン・マルコ広場がメインだ。ここに舞台が設置されていろいろなイベントがあるほか、仮装した人たちが集まってきて、歌や踊りを楽しむ。観光客向けに土産物屋で簡単な仮装用のお面などを販売しているので、それらを買って飛び入り参加してみよう。ベネチアのカーニバルの開催日は、キリスト教の暦で「灰の水曜」と呼ばれる日の前日までの2〜3週間なので、毎年微妙に動く。ベネチアを旅行する人は事前に確認しておいたほうがいいだろう。