夢にまで見たピサの斜塔!

ピサの斜塔

伊国境でシェパード犬登場

コンパートメント

 3月1日、イタリアに入る。前夜泊まっていたフランスのニースの駅を午前8時21分に出発した。ローマ行きの列車である。いっちょ前に1等車両に乗る。1等車両は個室のコンパートメントである。私のほか英国人夫婦が乗っている。

 Ventimiglia駅でしばらく停車する。フランスから出国するのである。隣のコンパートメントで「パスポート!」の声が聞こえてきた。3人そろってパスポートを用意していたところ、一見しただけで通り過ぎた。

 列車は走り出したが、また止まった。今度はイタリアへの入国である。さっきの手抜きチェックと異なり、イタリア入国は2人組の男性に加えてシェパード犬が一緒に回ってきた。鼻の効く犬を連れてきたということは麻薬の取り締まりなのだろう。「棚の上のかばんは誰のだ?」「あ、ワタシのです」。よほど幼い顔に見えるのか、かばんはノーチェックだった。

 同じコンパートメントの英国人夫婦とほとんど会話をしなかった(その英語力が私になかったというのが正しい)が、コンパートメントの外にあるトイレに立つ時や食事をする時はお互いに「エクスキューズミー」と声をかけてくる。英国紳士はさすがにマナーがしっかりしている。

 ピサ駅に着きそうなので棚のかばんを取り、コンパートメントを出ようとしたところ、ドアを開けてくれるではないか。こんな気配りは日本ではありえまい。「サンキュー」「いい旅行を」「あなたたちも」

感嘆!

ピサの斜塔

 駅からピサの斜塔に向かう途中で見つけた宿に泊まることにする。HOTEL D`AZEGLIOという四つ星のホテル。152000リラ(約1万2160円)もする。一瞬迷ったがここに決める。荷物を部屋に置いてピサの斜塔に向かって歩く。おお、ホテルがいくつもあるではないか。しかも安い。ああ早まった。

 ピサの斜塔が見えてきた時、思わず「おお!」と声が出た。「おお」としか言いようがないのも語彙不足だが、長年夢見てきたピサの斜塔が本当に目の前に表れたのだから、その感動を細かく表現する余裕などあるわけがない。

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